「商品」と「製品」の違い

「商品」と「製品」

似ていて、同じような意味合いで使われやすいことばですが、GATEコンサルティンググループでは、「商品」ということばを使うようにしています。

「商品」と「製品」は、180度ちがうことばだと考えているからです。

では「商品」と「製品」、具体的にどのように違うのでしょうか。

「商」と「製」の漢字のもつ意味の違いが、それぞれのことばの違いになりそうです。

「商」という漢字は、〔説文解字・巻三〕には「外よりして内を知るなり」とあります。
(説文解字とは最古の部首別漢字字典。後漢{紀元100年/永元12}の許愼による漢字の字書。)

「商」の元々の意味は、外側から内側を見るという意味だったということです。
外側からどのように見られているか。
お客さまから、どのように受け取られているか、つまり「お客さま目線で見る」ということです。

「製」はご存知のように、モノをつくるという意味です。
モノをこしらえる、つくる側の目線ということです。

つまり
「商品」は、お客さま側の視点から、うまれたモノです。
「製品」は、作り手側の論理から、つくられたモノです。
(難しい専門用語を使うと、「マーケットイン」「プロダクトアウト」といった考え方です。)

ですので「商品」は、モノを作り売るだけではなく、お客さま側の目線で、どうしたらもっと喜んでもらえるかということを、よく知るということにつながると思います。

例えばお客さまに、
どのように「商品」を買う前に楽しんでいただくか
どのように「商品」を買って喜んでいただくか
どのように「商品」を買った後にも満足していただくか
といったことも、しっかり工夫する必要があるということです。

そう考えると、「商品」と「製品」は、非常に大きな違いがあると思います。

「外よりして内を知るなり」

お客さまのことを良く知ることで、お客さまに喜んでいただける「商品」。

それが「商売」につながると考えています。

そのような「商品」が世の中に広がると嬉しいです。

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